2011年4月7日までに、中国第2の自動車大手、東風汽車集団がドイツの自動車用トランスミッションメーカー、ゲトラグ社の株式30％の取得に向け、同社と交渉を始めたことが分かった。北京青年報が伝えた。

ゲトラグ社は現在、ドイツのHagenmeyer氏一族が全株を保有。2000年に米DANA社が株式30%を取得したが、DANA社は破産申請手続きに入った07年に同株式をHagenmeyer一族に売却している。以来、Hagenmeyer一族は新たな出資先を求めているとされる。カナダのマグナ・インターナショナルが買い手に名乗りを上げたこともあったが、価格面で折り合わず、交渉は決裂したもよう。

事情に詳しい関係者によると、同社株30％には500億ユーロの時価があるという。（翻訳・編集/JX）