2011年3月13日、英ロイター通信は東北地方を中心とした東日本全域で震災の被害が発生していることを受け、中国で日本への援助活動を強化する動きが出ていると報じた。中国・環球網が14日付で伝えた。

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第2次大戦以降、中国国内には日本に対する不信感が根強く残っていたが、今回発生した震災被害の深刻さにより、中国政府は過去の負の遺産を置いて日本に対する深い同情を表すとともに、救援部隊を派遣するなど援助・救援活動を申し出ている。

2008年に中国で四川大地震が発生した際には、日本からも救援グループが派遣され、物資面でも援助活動が行われた。温家宝（ウェン・ジアバオ）首相は自ら救援グループへの感謝の意を表すなど、これを機に両国の関係が大きく近づいた。

昨年9月、尖閣諸島における漁船衝突事件が発生したことで、中国国内で民族主義が強まるなど、一時的に両国の関係が冷え込んだ。しかし、今回の日本における震災では「四川大地震の際に日本が多大な援助を行ってくれたことを忘れてはいけない」、「被災者の負担を軽減するため、一刻の猶予もならない」と中国において日本への援助・救援活動を強める動きが活発になっているという。15人による中国からの救援チームは、被災地で生存者確認活動を急いでいる。（翻訳・編集/岡田）