<レコチャ広場>エジプト反政府デモに思う=中国に欠けている人権重視の思想―中国

Record China    2011年2月13日(日) 12時13分

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10日、著名な経済学者の茅于軾氏はブログに記事「もし人権がなければ、民主主義も科学もただの空想に過ぎない」を発表した。エジプトの政権崩壊は人権を軽んじた結果だと指摘している。写真は三峡ダム。

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2011年2月10日、著名な経済学者の茅于軾(マオ・ユーシー)氏はブログに記事「もし人権がなければ、民主主義も科学もただの空想に過ぎない」を発表した。以下はその抄訳。

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五四運動の目標は民主と科学だった。それが当時の中国に最も欠けているものと考えられたからだ。ところが100年が過ぎた今も、民主と科学はなお中国人からは遠い存在だ。多くの犠牲を払って追いかけてきた目標に手が届かない。あるいはこのスローガンが間違っていたのだろうか?もっと中国にふさわしいスローガンがあるのだろうか?

私は別のスローガンがあると思う。それは人権だ。民主と科学が不要だという話ではない。民主と科学を得るためには必ず人権の道を歩む必要があるという意味だ。もし人権がなければ、民主主義も科学もただの空想に過ぎない。

ここ数年、中国では人類普遍の価値があるかどうかが議論されるようになった。一部には各国の歴史、文化、伝統が違うのだから、人類普遍の価値などないと説く人もいる。だが、人権は共通のものではないのか。生存権、財産保護権、表現の自由が要らない人がいるとでも。

中国の憲法には人権がちゃんと書かれている。いや実現しているかどうかは別として、どの国の憲法にも人権はちゃんと記載されているのだ。エジプトの反政府運動は、アラブ世界においても人権という普遍的な価値が通用することを示すものとなった。

改革開放から30年、中国の経済は成長したが、人権面では大きく遅れている。それゆえに国際社会からの尊敬を得られず、国内では政府と民とが対立し、治安の維持に苦しむ状況に置かれているのだ。エジプトが教えてくれたのは人権を軽んじる政府は長続きしないということ。エジプトで起きたことを私たちはよく考えなければならない。(翻訳・編集/KT)

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