Record China 2011年2月11日(金) 7時1分
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9日、中国でフィッシング詐欺による被害が拡大している。公安局関係者の分析によると、犯行には「メールの利用」など四つの共通点があるという。写真は中国のネットバンクの広告。
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2011年2月9日、中国でフィッシング詐欺による被害が拡大している。公安局関係者の分析によると、犯行には「メールの利用」など四つの共通点があるという。新華社通信(電子版)が報じた。
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記事によると、浙江省で発生したフィッシング詐欺事件の被害者は全員、銀行からのものを装ったショートメールを携帯電話で受信していた。メールの内容は「ネットバンクの操作用パスワードが翌日以降無効になるため、メールに掲載の銀行公式サイトで手続きをしてください」というもの。指示に従って“銀行公式サイト”で操作を行った場合、犯人にデータを盗み取られ、被害に遭う。
浙江省では昨年12月だけで40件以上の被害が発生し、被害総額は1000万元(約1億2500万円)を超えている。同省公安庁の関係者は「類似のフィッシング詐欺は浙江省だけでなく、江蘇省、広東省、北京市など経済の発展したその他の地区でも多数発生しており、その被害額は巨大になる」と話す。
類似の事件を解決した浙江省紹興市公安局の呉佳瑾(ウー・ジアジン)副隊長は、フィッシング詐欺に関し次の四つの共通点を指摘する。
一つ目は携帯メールでの「善意を装ったお知らせ」。ネットバンクを利用する層は、学歴や防犯意識が高く、普通の簡単な詐欺には引っかかりにくいため、これをカモフラージュする手段で善意を騙った告知のかたちを活用している。
次に、海外サーバーの利用。当局からの追求を逃れやすいよう、おとりの“銀行公式サイト”はすべて海外のサーバー上に設置されている。
三つ目は、高度な模倣性。おとりの“銀行公式サイト”は、本物の銀行サイトとそっくりで、素人には見分けがつかないほど精巧に設計されている。
最後は、犯行実施までの時間が極めて短いこと。犯人は被害者のパスワードなど関連データを取得した後、極めて短時間のうちに資金を移動させ、目的を達成している。
呉副隊長は「犯行はすべてネット上で行われ、犯人が被害者と顔を合わせることはないため、事件の解決には相当な難しさが伴う。市民は見ず知らずのメールや電話に十分注意してほしい」と語っている。(翻訳・編集/HA)
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