中国有数の穀倉地帯はあと50年で消失?肥沃な黒土の流出が深刻化―黒竜江省

Record China    2011年1月11日(火) 10時14分

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8日、中国の「北大倉」(北の大穀倉地帯)と呼ばれる黒竜江省の黒土の流出が乱開発などの影響で深刻化している。このまま何の措置も講じなければ、あと40〜50年で消え去ってしまうという。写真は黒竜江省海倫市。

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2011年1月8日、中国の「北大倉」(北の大穀倉地帯)と呼ばれる黒竜江省の黒土の流出が乱開発などの影響で深刻化している。このまま何の措置も講じなければ、あと40〜50年で消え去ってしまうという。中国紙・南方週末が伝えた。

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中国科学院東北地理・農業生態研究所の張興義(ジャン・シンイー)教授によると、黒土は有機質を豊富に含んだ肥沃な土壌で「土の王様」と呼ばれている。農業に適しており、中国の重要な穀物供給地帯の役割を担ってきた。だが、その流出が深刻化しており、毎年の流出面積は1億〜2億立方メートル、土壌養分の流出は5億〜10億元(約62億7000万円〜約125億円)分に相当するという。

黒土層は毎年3ミリ〜1センチの速度で減少している。過去50年間でほぼ半減し、現在の厚さは平均20センチ〜40センチ。このまま何の措置も講じなければ、あと40〜50年で完全に消えてなくなってしまう。有機質の含有量も過去50年間で60%ほど減り、地元の農民は化学肥料に頼らざるを得なくなっている状態だ。(翻訳・編集/NN)

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