Record China 2011年1月4日(火) 18時9分
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1月3日、「粗悪な内容を含み、生徒の価値観と心に悪影響を与える」として、中国当局が小学校・中学校・高校で中国古典文学の全文を読ませることを禁じ、学校側に編集を義務づける動きが広がっている。写真は中国の小学校の国語の教科書。
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2011年1月3日、四川新聞網によると、山東省教育局はこのほど、「粗悪な内容を含み、生徒の価値観と心に悪影響を与える」として、小学校・中学校・高校で古典「弟子規」「三字経」「神童詩」などの全文を読ませることを禁じ、学校側に文章の取捨選択など教材の編集を義務づけた。
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記事によると、湖北省の小学校でも、「中国の古典文学の大部分は有益だが、一部に非科学的、あるいは時代の発展に逆行する内容、例えば『封建思想』『女性の軽視』『労働の軽視』などが含まれる」として「三字経」「弟子規」「増広賢文」などの編集を独自に行っているという。
湖北大学の劉川鄂(リウ・チュアンアー)教授は、「三字経」「論語」などの文学作品は農耕時代の産物で、「道徳は官を利する」という思想が含まれ、不平等な身分制度が前提で、その内容と現代における人道的配慮とを並べて考えてはならない、と指摘。復旦大学の銭文忠(チエン・ウェンジョン)教授も、「『弟子規』『三字経』の基準に従って子供を教育すれば、社会に出たときに90%が損をする」と述べ、同様の見解を示した。
しかしこの古典「編集令」に反対する声も、インターネットユーザーを中心に上がっている。あるネットユーザーは、ながく「以徳報怨(徳をもって怨みに報いる)」と教えられてきたが、大学に入って初めて、孔子が言ったのはそうではなく「以直報怨、以徳報徳(怨みには誠実さで報い、徳には徳で報いる)」が正しいことを知ったという。同ネットユーザーは、「古典の観点が正しいか間違っているかにかかわらず、私たちは原著を読む権利があるはすだ」と主張している。(翻訳・編集/津野尾)
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