農村に残された「留守女性」は4700万人、心も体も寂しい毎日―中国メディア

Record China    2010年12月28日(火) 22時52分

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27日、中国の農村で増え続ける「留守女性」の存在。都会に出稼ぎに出た夫の代わりに家を守る彼女たちは心も体も寂しい日々を送っているという。写真は河南省の「留守女性」たち。

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2010年12月27日、中国の農村で増え続ける「留守女性」の存在。都会に出稼ぎに出た夫の代わりに家を守る彼女たちは心も体も寂しい日々を送っているという。湖南在線が伝えた。

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「留守女性」とは夫が出稼ぎなどで長期間不在のため、シングル生活を強いられている女性たちのこと。統計によると、その数は中国全土で4700万人に上る。家事、育児、農作業、年老いた両親の世話などを一手に引き受ける彼女たちの負担は大きいが、「それより辛いのは精神的な孤独」だと多くの留守女性は語る。

家に男性がいないため、防犯面でも不安が付きまとう。良からぬ考えを持った輩が夜中に忍び込もうとしても、通報することさえできない。狭い村社会で変な噂が立つ方が怖いからだ。それでも子どもが小さいうちは話し相手もいるが、大きくなると多くは都会に出て行ってしまう。「寂しいから犬や猫を飼っている。1人で食べる食事はわびしい」と語る彼女たちの孤独は深い。

黒龍江省社会科学院の趙瑞政(ジャオ・ルイジョン)研究員は、夫婦が長期間離れて暮らすことで、留守女性の性的欲求が満たされないという問題もあると指摘する。だが、実際に彼女たち本人に聞いてみても誰も多くを語りたがらないというのが現状だ。

両親ともに出稼ぎで不在の「留守児童」の問題はすでに社会問題として注目されているが、「留守女性」の問題に関心を寄せる人はまだそれほど多くない。趙研究員は「家族そろって都会に出ていけるような制度を整える必要がある。出稼ぎ農民が定期的に帰省できるよう有給休暇も与えるべきだ」と訴えている。(翻訳・編集/NN)

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