内需不振も当然?カネ貯めて海外で消費しまくる中国人旅行客―中国メディア

Record China    2010年12月27日(月) 13時57分

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25日、中国国内で高品質の商品が手に入りにくいこと、個人輸入を対象に関税が課されるようになったことなどが、中国人海外旅行客の旺盛な消費意欲につながっているという。写真は浙江省寧波市のスーパーに並ぶ日本製の粉ミルク。

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2010年12月25日、中国のラジオ番組「新聞晩高峰」が、中国人旅行客の消費意欲について取り上げ、その原因を探った。中国広播網が伝えた。

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中国国内の旅行であれば、旅行社が(観光客の)ショッピングを手配すると確実に反感を買うのに対し、海外旅行の場合は、旅行客自ら買い物リストを持って買い物を要求するのだと話すのは、06年から旅行ガイドをしている王然(ワン・ラン)さん。目下、中国人が買い物目的で海外旅行するというのは周知の事実となっているという。

現在、中国では過度な貯蓄と消費不振が大きな問題となっている。過去数年間に内需拡大、消費刺激策を進め、一定の成果を挙げたものの楽観視はできない状況。中国商務部の陳徳銘(チェン・ダーミン)部長は、今年米国を訪れた中国人は約100万人だが、1人当たりの消費額は7000ドル(約58万円)で、全体で70億ドル(約5800億円)にも上ると指摘した。

また、今年より個人輸入を対象に新たに関税措置が導入されたことにより海外商品の代理購入サービス利用者の伸びは鈍化したものの、海外旅行での消費熱は衰えを見せないという。上海第一百貨や八佰伴等の有名店を有する上海百聯グループの馬新生(マー・シンション)会長は、海外の高品質な商品、良質な粉ミルクなど中国国内で不足している商品を挙げ、消費者にはこれらを手に入れられないことが我慢ならないのだと分析。マッキンゼーの調査によると、中国人が使う贅沢品の40%以上は、海外で購入したものだという。これについて馬会長は、関税と輸入価格の問題を解決できなければ、この傾向は続くだろうと指摘した。(翻訳・編集/中原)

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