Record China 2010年12月17日(金) 8時47分
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14日、「軍備拡張競争が激化、北東アジアは長い混乱の時代に突入した」と題した記事が中国のブログサイトに掲載された。写真は04年12月、天津で開催された現代軍事科技展。
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2010年12月14日、「軍備拡張競争が激化、北東アジアは長い混乱の時代に突入した」と題した記事が中国のブログサイト・鳳凰博報に掲載された。以下はその概略。
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ロシアのプーチン首相は13日、2011〜2020年の兵器装備に関する会議の席で、10年以内に20兆ルーブル(約54兆円)を投じて新たに兵器を購入し、近代的な軍隊の編成に力を入れると語った。こうした動きの背景には世界情勢の変化、特に北東アジアが直面する大国同士の勢力争いがあることは明らかだ。
米国は朝鮮半島の緊張をきっかけに空母や戦略原潜、大型巡洋艦などを含む大規模な戦略部隊を北東アジア地域に送り込んだ。名目上は北朝鮮への警告で、さらなる挑発行為を防ぐためと謳っているが、実際は中国とロシアに対する直接的な抑止態勢の形成を虎視眈々と狙っているものとみられる。
ロシアは経済力の向上に伴い、かつての帝国復活をもくろんでいる。米国もこれを意識しており、北東アジアに戦略部隊を送り込んだ理由は台頭する中国を念頭に置いたものである一方で、ロシアに対する警戒も含まれている。ロシアはこれに対し、軍備増強という行動で真っ向から対決する意向を示したことになる。
日本の新防衛大綱も最終草案の概要が明らかになったが、「中国の海洋進出」と「朝鮮半島の危機」を口実に周辺の監視を強化する方針が盛り込まれた。従来の「基盤的防衛力構想」に代わり「動態防衛力」という概念を打ち出したが、これにより、日本が全国に迎撃ミサイル・パトリオット3を配備し、防衛の軸を中国との主権争いが存在する南西諸島に移す方針であることが明らかになった。
朝鮮半島も双方の深刻な軍事的対峙が続いている。北朝鮮の中距離戦略ミサイル、核兵器、生物化学兵器は日韓に多大な脅威を与えているが、日米を後ろ盾とする韓国軍の攻撃力・防衛力も軽視すべきではない。
真ん中に挟まれた中国も全く無関心ではいられない。北東アジア各国の軍備増強は地域情勢をさらに悪化させる一方で、新たな戦略バランスを生み出すことにもなるだろう。北東アジア地域の混乱は長期化し、最悪の場合は、中ロ対日米韓という新たな冷戦が始まるかも知れない。(翻訳・編集/NN)
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