＜新春特集＞中国・青海チベット鉄道〜世界の屋根（4）

この写真も、2006年6月16日に撮影された。ここ南山口

の青蔵鉄道レール敷設基地にあった、青蔵鉄道建設労働者たちの宿泊施設だ。

彼らの息づかいや体臭までもが、ありありと伝わってくるようである。ここを後にして、去っていった労働者たちの生活のすべてがここにはあった。

青蔵鉄道の敷設工事開始からの5年間、総勢数十万にものぼる建設者たちは、“世界の屋根”である青蔵高原にあって、生命の極限に挑戦しながら、人類史上の“鉄道の歴史”を書き換えるという偉大なる労働に、日々、従事してきたのだ。