かつての「さまよえる湖」辺りに人造湖を計画=砂漠化対策として―新疆ウイグル自治区

Record China    2010年11月29日(月) 11時48分

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28日、中国科学院の新疆生態・地理研究所が起草している「新ローラン計画」に、新疆ウイグル自治区のロプノール地区に人工の淡水湖をつくる計画が盛り込まれる。写真はロプノール地区。

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2010年11月28日、成都商業報によると、中国科学院の生態・地理研究所が起草している砂漠化対策計画「新ローラン計画」で、新疆ウイグル自治区のロプノール地区に人工の淡水湖をつくる計画が盛り込まれることがわかった。地理学者の夏訓誠(シア・シュンチョン)氏が明かした。

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ロプノール地区に新たに人口の淡水湖をつくる計画は同地域の砂漠化対策の一環としてであり、また、ローラン(楼蘭)の生態環境を回復させる目的がある。ロプノール地区にはかつて塩湖であるロプノール湖があった。この湖は水深が浅く、陽射しなどで絶えず姿を変えることから「さまよえる湖」と呼ばれていたが、現在は完全に干上がってしまっている。調査や衛星写真によれば、干上がったロプノール地区の形状は大きな耳のような形状をしており、湖が干上がった過程を反映しているのだという。1960年代前半を中心にこの“耳”が形成されたと推測されている。

かつてロプノール湖西岸に位置し、シルクロード交易で栄えた都市国家・楼蘭(ろうらん)が滅亡した原因に関しても、シルクロードが海運に移ったのが主因とされているが、夏訓誠氏によると、湖の枯渇により生活用水が確保できなくなり、住民がいなくなったからという原因も大いに考えられるという。(翻訳・編集/岡田)

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