Record China 2010年11月16日(火) 11時26分
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13日、華字紙・日本新華僑報の蒋豊編集長は「日本は本当に“低IQ社会”に突入したのか?」と題した記事を中国のブログサイトに発表した。写真は渋谷。
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2010年11月13日、華字紙・日本新華僑報の蒋豊(ジアン・フォン)編集長は「日本は本当に“低IQ社会”に突入したのか?」と題した記事を中国のブログサイトに発表した。以下はその内容。
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日本人は造語づくりの名人である。そもそも、中国から伝わった漢字を利用してひらがなやカタカナをつくり、また数え切れないほどの「和製漢語」もつくり、それらを中国へ逆輸出するまでに至った。なんと、現代中国語の語彙の28%がこうした和製漢語だという統計もある。
こうした日本人が成し遂げた戦後の奇跡の復興、世界第2の経済大国、そして1億総中流社会…アジアではおそらく日本だけが達成したであろう格差なき社会。しかし時代は移り変わり、いまや「下流社会」という新語が生まれるに至ったほど、日本経済は低迷にあえいでいる。
さらに経済評論家の大前研一氏は「低IQ社会」という造語で、現代日本社会が集団規模で思考せず、学ぶことをせず、責任を取らなくなったという“知能低下”の傾向を嘆いている。しかし、今年のノーベル賞の受賞結果を見れば、決して日本は低IQ化の道を進んでいるわけではないことがわかる。また、経済的には潤ったはずの中国が現在も、日本の優秀な人材と技術力の移入を渇望していることからもそれは明白だ。さらに、日本の多くの大手企業が中国に開発センターを設置し、こうした最先端の産物を中国市場に向けて投入しようとしている動き、こうした戦略もとても“低知能”とは言えないだろう。
もちろん、だからと言って、その知力に磨きがかかっているかと言えば、そうではない。渋谷や原宿の街角にたむろする茶髪にミニスカートの女子学生たち。彼女らのボキャブラリーといえば「カワイイー」「スゴイー」「オイシイー」の3つだけである。これを低IQ化の世代と呼んでも誰も反対はしないだろう。
パラサイトシングルにオタク、登校拒否…こうした語彙が誕生した背景には社会現象の反映があり、もちろん「低IQ化社会」の影響がある。危機感にさいなまれる日本人、自己批判を好む日本人にわたしは言いたい。そんな自虐意識で自己を過小評価し、日本のすべてを貶めてはいけない。これではわれわれ外国人に大きな誤解を与えかねない。(翻訳・編集/愛玉)
●蒋豊(ジアン・フォン)
25年以上にわたってメディアの仕事に携わる。99年創刊で年間発行部数324万部を誇る日本の中国語紙・日本新華僑報編集長。
※本記事は筆者の承諾を得て掲載したものです。
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