急速な経済成長で中国人の「心の問題」が増加―米メディア

Record China    2010年11月2日(火) 16時24分

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10月28日、中国で急速な経済成長による心の問題が増えているという。写真は北京の通勤ラッシュ。

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2010年10月28日、米紙ニューヨーク・タイムズによると、中国で急速な経済成長による心の問題が増えている。29日付で環球網が伝えた。

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北京でこのほど、国際精神分析学会(IPA)が主催した初の「アジア精神分析大会」が開催され、国内外の学者500人余りが参加した。中でも中国の学者は、現在多くの国民を悩ませている精神的ストレスや心の問題について大きな関心を示した。

中国では、改革開放以前は精神分析法を資産階級(ブルジョア)の迷信的行為であると見なしており、中国人は“運動”と“革命の情熱”によって精神的な健康を維持してきた。しかし、この20年近くの間に、中国人の心の問題が徐々に明らかになり、今や最も注目される社会問題のひとつとなっている。

ある中国人精神学者は「早過ぎる経済成長によって価値観が崩壊したり、家庭不和に陥るなど、中国人の心の健康問題が増えている」と指摘する。多くの中国人が「すべての事柄の変化が早すぎてストレスを感じる」「お金はあるがつらい」などの感想を抱いているという。

中国各地の大都市には、独学の心理カウンセラーが多く存在する。しかし、保守的な思考が根強く残る中国で、プライベートな考えや経歴をカウンセリングの取り掛かりとする精神分析法がうまくいくのかどうか大きな疑問が残ると記事は指摘している。(翻訳・編集/HA)

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