Record China 2010年11月1日(月) 14時20分
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10月31日、中国都市部の病院が次々に血液不足に陥っており、一部の病院では手術が行えない状態になっている。献血への意識が低いことが原因のひとつだという。写真は遼寧省瀋陽市の街頭で行われた献血活動。
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2010年10月31日、聯合早報によると、中国都市部の病院が次々に血液不足に陥っており、一部の病院では手術が行えない状態になっている。献血への意識が低いことが原因のひとつだという。
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中国国営通信・新華社の報道によると、血液バンクの血液備蓄量は下降傾向あるいは目標とする基準に達しておらず、他の輸血用血液もほぼ枯渇していることを、中国衛生部の関係責任者が明かした。北京血液センターではわずか2日分の血液しか確保できておらず、他の都市でも血液不足に陥っており、大規模な災害や事件が起きた際に対応できない可能性が高いことが指摘されている。
血液不足となった原因は、血液需要の高まりに反して、寒さを増す天候などの要因が献血への足どりに影響を及ぼしたことなどが挙げられているほか、衛生部医政局の責任者は献血への意識が低いことが大きな背景となっていると指摘している。輸血に使われる血液の大部分は無償の献血によって提供されているが、手術などでの需要増加に献血が追いついていない情況だという。
98年に献血法が実施されてから、輸血用血液に占める無償献血の割合は5%から99%(09年統計)に上昇。しかし、献血を実行した人は全人口の0.84%にしか達しておらず、これは世界平均の4.54%に遠く及ばない数字だ。衛生部の発表では、血液提供者の30%が大学生、30%が出稼ぎ労働者で、各地元住民からの提供が40%。特に、社会へ広く献血を呼びかけるべき公務員による血液提供が極端に少ない。各自治体は、休暇や物品の支給を実施するが、職員の献血率上昇には効果を見せていない。
なお、提供を受けた血液は、200ccにつき230元(約2800円)前後で医療機関に提供され、さらに医療側から患者へは数百元〜1000元以上の値段で提供されるという。こうした血液センターによる暴利が、一般市民の反感を買っているのではないか?と記事では匂わせている。(翻訳・編集/岡田)
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