2010年10月26日、中国国家発展改革委員会が燃料油価格の上限を引き上げた。引き上げ幅はガソリンが1トン当たり230元、ディーゼル油価格が同220元。6月1日に続く年内2回目の値上げとなる。26日付広州日報が伝えた。

前日の午後にはガソリン値上げのうわさが市場に伝わり、同日夜のガソリンスタンドの前には値上げ前に給油しようとマイカー客らの長い列ができた。給油待ちの消費者は「友人から値上げされるかもしれないと聞き、すぐにここにきた」と話した。「最近ようやく少し安くなったのに、また高くなる」といった不満の声も聞かれた。

中国の9月の消費者物価指数（CPI）は前年同月比3．6％上昇し、1年11カ月ぶりの上昇率となった。燃料小売価格の値上げがインフレ予想を助長させるのではないかという懸念について、国家発展計画委員会の責任者は、「ある程度は影響するだろうが、全体の価格水準への影響は小さい」と説明した。（翻訳・編集/JX）