世界最大規模の国勢調査、問題は「流動人口」と「闇っ子」―中国

Record China    2010年10月24日(日) 6時39分

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20日、カナダ通信は中国で行われる世界最大規模の国勢調査について、「流動人口」や「闇っ子」の把握が大きな問題になると指摘した。写真は河南省の農村。

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2010年10月20日、カナダ通信(The Canadian Press)は、中国で11月1日から10日まで行われる世界最大規模の国勢調査について、「流動人口」と「プライバシー」という2つの大きな問題点を抱えていると指摘した。「闇っ子」の把握も重要になるとみられる。21日付で環球網が伝えた。

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今回の国勢調査は600万人のスタッフを動員して行われ、初めて身分証や戸籍上の住所ではなく実際に住む住所を調査するということで、急速に都市化が進む中国の実状を反映できるだろうと中国国務院第6回国勢調査事務局の馮乃林(フォン・ナイリン)常務副主任は語る。

しかし、急速な経済発展により出稼ぎ労働者などの流動人口は増加の一途をたどり、これを統計するのは膨大な作業となる。中国の戸籍システムは、都市戸籍と農村戸籍とがあり国民一人ひとりが持っているものだが、出稼ぎに来ている農民の戸籍はすべて故郷の農村にあるため、彼らが出稼ぎ先の都市で医療や教育を受ける際に影響を及ぼしている。

また、プライバシーに関する意識の高まりも調査を困難にするだろうと言われている。一部の人は調査時に非協力になる可能性がある。さらに、一人っ子政策により、戸籍に載せていない「闇っ子」のいる家庭は実態を知られたくない可能性もあり、これも調査を困難にするとみられている。(翻訳・編集/中原)

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