Record China 2010年10月22日(金) 14時0分
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21日、英紙フィナンシャル・タイムズ中国語版は記事「中国経済の成長率9.6%にまで減速」を掲載した。加熱気味の経済の抑制は効果を現しつつあるが、インフレ率は予想以上の水準で推移している。写真は鄭州市の建設現場。
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2010年10月21日、英紙フィナンシャル・タイムズ中国語版は記事「中国経済の成長率9.6%にまで減速」を掲載した。
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第3四半期、中国経済の成長率は9.6%にまで減速した。他国から見れば驚くべき成長率だが、今年前半の中国と比べればやや下がっている。成長率の減速は中国政府の努力のたまもの。今年第1四半期の成長率は前年同期比で11.9%。第2四半期は10.3%。そして第3四半期は9.6%。数値の変化は政策制定者を安堵させていることだろう。
中国政府が今、より気にかけているのは消費者物価指数(CPI)。9月のCPIは3.6%にまで上昇。8月の3.5%からやや上昇しただけだが、インフレの進行が過去2年間で最高水準になったことを示している。物価上昇は主に変化の大きい食品価格にあらわれているという。
中国政府は今年初頭、インフレを3%以内に抑制するとの目標を掲げた。政府官僚も年初には、今年後半のインフレ圧力は上限を大きく下回るものになると自信を持って予測していた。カナダ・ロイヤル銀行のエコノミスト、ブライアン・ジャクソン氏は、経済安定化のために中国政府がやるべき仕事はまだまだ多いと指摘している。
19日、中国中央銀行は外部の予想を裏切り、0.25%の公定歩合引き上げを発表した。再び上昇傾向が見える不動産市場、ここ数週間急騰している株式市場を抑制する狙いだ。銀行の新規融資額もここ数カ月、政府の割当を超えている。インフレ率は銀行1年定期預金の利率2.5%を超える水準にあり、銀行預金の実質的な利子はマイナスとなっているため、預金者たちは他の投資手段を求めている。(翻訳・編集/KT)
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