次期国家主席の座を確実に=習近平氏の人となりを読む―中国

Record China    2010年10月19日(火) 11時38分

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18日、中国共産党第17期中央委員会第5回全体会議(5中全会)で、習近平国家副主席が中央軍事委員会副主席に選出された。これにより、2012年に習副主席が次期国家主席に就任する路線が確定したと見られる。写真は習副主席。

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2010年10月18日、中国共産党第17期中央委員会第5回全体会議(5中全会)で、習近平(シー・ジンピン)国家副主席が中央軍事委員会副主席に選出された。これにより、2012年に習副主席が次期国家主席に就任する路線が確定したと見られる。

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18日付多維ニュースは習氏の経歴、人となりについて触れている。1953年生まれの57歳。父の故・習仲勲(シー・ジョンシュン)氏は中華人民共和国建国の元老。国務院副総理など要職を歴任している。その息子である習副主席は共産党高官の子弟グループ「太子党」のリーダー的存在。

習副主席は1979年、清華大学を卒業。中国共産党中央軍事委員会弁公庁に配属された。現行の中国共産党政治局常務委員の中では唯一、軍歴を持つ。父の力もあり、軍に強い影響力を持つと見られている。昨年の4中全会で軍事委員会副主席に就任すると予想されていたが、見送られ注目を集めていた。後に伝えられた話によると、党中央で活動した時間が短いためと習副主席自らが固辞したという。

習副主席の政治的立場についてはあまりよく知られていない。2009年、現地の華僑と会見した際に、「腹がいっぱいになってヒマな外国人が、中国のことをあげつらっている。だが、中国は革命を輸出せず、飢餓や貧困を輸出せず、外国に迷惑をかけもしない。これ以上のことがあるか」と発言、世界的な注目を集めた。また最近、全国共産党史業務会議で、党史を歪曲しあしざまに描くことに強く反発。また中央党校に「権力は民のために与えられたもの、民のために用いるもの」という権力観を提出。胡錦濤(フー・ジンタオ)国家主席の「権力は民のために用いるもの」という言葉に付け足した。

また、政治改革にどのような態度をとるのかについても注目されているが、父の習仲勲氏が政争で失脚、職務に復帰後、趙紫陽(ジャオ・ジーヤン)首相の改革に協力したことから、その気骨と改革精神を受け継いでおり、政治改革に取り組むのではとの期待もある。

性格面では、公の場で感情を表すことがほとんどない。「穏やかで、感情的になることがない」と評される。妻の彭麗媛(パン・リーユエン)氏は軍所属の歌手。中国初の民族声楽での修士号取得者。中国人民解放軍で最も若い文官将軍。現在は中国政治部歌舞団芸術指導、全国政治協商会議委員の地位にある。娘の習明沢(シー・ミンザー)氏は最近、米ハーバード大学に入学したとネットでは噂されているが、同大はプライベートを理由にノーコメントを貫いている。(翻訳・編集/KT)

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