7年連続で離婚者が増加、歯止めかからず=10年上半期で約85万組―中国

Record China    2010年10月5日(火) 13時50分

拡大

3日、中国で2010年第上半期に離婚した夫婦は84万8000組で、毎日約5000組もの夫婦が離婚している計算となり、ここ7年連続で離婚者が増加している。写真は10年4月、海南省三亜市の役所。離婚手続きのための行列ができている。

(1 / 4 枚)

2010年10月3日、法制晩報によると、中国で離婚者数の増加に歯止めがかからない。中国民生部の統計では、2010年上半期に離婚した夫婦は84万8000組で、毎日約5000組もの夫婦が離婚している計算となる。

その他の写真

民生部が公開している過去10年間の統計データによれば、中国では離婚者が7年連続で増加している。中国では過去30年間にわたって離婚率が上昇しているが、2003年に「婚姻登記条例」が改正されたことによって手続きが簡略化されたことで離婚件数増加が加速した。03年には133万1000組の夫婦が離婚に至ったが、09年では180万2000組に増加している。

中国婚姻家庭研究会の徐安[王其](シュー・アンチー)常務理事によると、中国では70年代末から離婚率が上昇。残業や出張の多い仕事が増えるとともに、アフター6の自分磨きや文化・娯楽活動に費やす個人の時間が増え、家族の結束力が弱まっていることが背景にある。03年の法改正以前は、離婚に際して職場や地元居民委員会の証明書が必要だったため、周囲に離婚を知られたくない夫婦が仮面夫婦を続けるケースが多かったものとも推測する。

記事で分析する離婚の三大原因は不倫・遠距離婚・出産率の減少。現在、中国は社会的変革期にあり、人口の流動性が高まったことで遠隔地で別居する夫婦も増え、文化的背景や価値観の違いが表面化しやすくなったことや、女性の社会的自立心の向上、経済的に豊かになり娯楽活動が増えたことなども離婚の増加に影響しているという。(翻訳・編集/岡田)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携