中国の急速な成長、「貧しさを恐れるがゆえ」―米メディア

Record China    2010年9月22日(水) 5時46分

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19日、米ロサンゼルス・タイムズ紙が「中国経済は世界をリードする存在になったはずだが、貧しさを恐れ戦々恐々としている」との記事を掲載した。写真は広西チワン族自治区で中秋節を前に月餅の支給を受ける貧困児童たち。

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2010年9月19日、米ロサンゼルス・タイムズ紙が「中国経済は世界をリードする存在になったが、貧しさを恐れ戦々恐々としている」との記事を掲載した。環球網の20日付の報道。

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多くの国々で経済が衰退し苦境に立たされている中、中国は年10%前後という高い経済成長を維持しているが、それは「貧しさを恐れて走り続けている」のだ。中国は自身の経済成長について実は戦々恐々としており、「前進し続けなければ、停滞せざるを得なくなる」と恐れているという。

人口13億人を擁する中国では貧富の格差が拡大しており、多くの問題が山積している。安定した経済発展を維持するには年8%程度の成長が必要だとされているが、貧困にあえぐ農民など低所得者の問題を解決するには、将来20年以内に1億5000万人分の雇用を創出する必要があるとされ、それができなければ社会的不満が噴出する危険性もあると、経済学者・樊綱(ファン・ガン)氏は指摘する。

中国では現在もインフラへの巨額の投資が行われ、「年金や医療保険制度は頼りない」と考える国民が貯蓄を好む傾向も続いている。記事は、そうした中国が「現在でも成長過程にある貧しい開発途上国としての位置づけを望んでおり、決して成功を収めた国としては見られたがっていない」と指摘した。「中国は20年後、30年後も発展の初期段階にあるかもしれない」とする専門家もいるという。実際、09年の中国の1人当たりGDPは4000ドル以下、世界97位という状況だ。(翻訳・編集/岡田)

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