ボルボの「大躍進」=5年間で販売台数倍増を計画―中国メディア

Record China    2010年9月17日(金) 22時23分

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15日、網易は記事「ボルボの『大躍進』=販売台数200万台、吉利自動車の目標達成のため猛進」を掲載した。ボルボを買収した吉利自動車はその販売台数を倍増させるという大胆な目標を掲げている。写真は南京市のボルボ販売店。

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2010年9月15日、網易は記事「ボルボの『大躍進』=販売台数200万台、吉利自動車の目標達成のため猛進」を掲載した。

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吉利自動車は2015年までに販売台数200万台を実現するとの目標を立てている。その実現は先日、買収された高級自動車ブランド・ボルボが握っている。計画では上海市、四川省、黒竜江省の3か所にボルボの工場が建設される。各工場の生産能力は30万台、主に中国市場向けに投入される予定だ。2009年のボルボの販売台数は32万5000台。中国での増産分の販売に成功すれば、販売台数は60〜70万台へと倍増する。吉利自動車本体の販売台数は今年40万台を予定しているが、今後5年間、年20〜25%の成長をキープすれば、ボルボと合わせて200万台の目標を達成することになる。

もちろん実現は容易なことではない。今年上半期、中国市場におけるボルボの販売台数は1万6000台。目標達成にはこの10倍を売る必要がある。高級車市場でトップを走るアウディすら上半期の販売台数は11万台弱にとどまっている。

一方で吉利を後押しする予測もある。JPモルガン・チェース及びJDパワーはいずれも今年の中国高級車市場は50万台を突破すると予想。2015年には110万台以上と倍増すると見ている。また日本やドイツ、韓国などの事例を見ても、自動車市場の急拡大期には30%以上もの伸び率を記録している。

こうした有利な予測もあるが、ある業界関係者は200万台の目標達成のためにはいくつもの仮定条件をクリアする必要があるとその困難さを指摘した。また発展改革委員会は中国自動車業界の生産過剰問題に何度も言及しており、業界の先行きは政治的な不透明さも生じている。上述の業界関係者は「吉利自動車にとっての喫緊の課題は目標台数達成ではなく、いかにしてボルボのブランドを統合するかだ」と話している。(翻訳・編集/KT)

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