「古き良き中国」に目覚めた若者たち、レトロブーム到来の背景とは?―中国

Record China    2010年9月5日(日) 12時34分

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2日、中国の若者の間でレトロブームが起きている。経済が急速に発展し、ライフスタイルの欧米化も進む中国で、なぜ今「古き良き」ものが見直されているのか?写真は国産老舗ブランド「回力」の新作シューズ。

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2010年9月2日、中国の若者の間でレトロブームが起きている。経済が急速に発展し、ライフスタイルの欧米化も進む中国で、なぜ今「古き良き」ものが見直されているのか?新華網が伝えた。

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最先端のファッションに身を包んだ若者で溢れる、北京のおしゃれストリート・南鑼鼓巷。彼らが今、最も注目しているのが「古き良き中国」を感じさせるアイテムだ。国産の老舗ブランド「回力」のスポーツシューズに白と青のマリンシャツ、肩にはミリタリー感あふれるキャンバスバッグを掛け、これに中国共産党の子供組織「少年先鋒隊」の腕章をつけるのがイマドキなのだとか。

レトロブームをいち早く察知していたという江森海(ジアン・センハイ)さんは、この界隈でノスタルジックな小物を扱うショップを経営している。店内にはまるで80年代にタイムスリップしたかのような懐かしい品々が並ぶが、これらはちょうど70〜80年代生まれの若者が小さい時に身近にあったものたちだ。「懐かしい」「小さい頃遊んだ」などと言いながらまとめ買いする人も少なくない。

中国生活10年以上になる韓国人の金象億さんの店では、キッチュでレトロなTシャツや小物が売られている。中国人民解放軍の軍服を着たオバマ米大統領のTシャツや「革命の息吹」あふれるスローガンがプリントされたキャンバスバッグ、ネット用語満載のほうろうのコップなど、どれもこれも思わずクスリとしてしまうアイテムばかり。外国人観光客にも人気が高いという。

こうしたブームについて、安徽省社会科学院の王開玉(ワン・カイユー)研究員は「古き良き中国の善良で平等な社会と、どこか落ち着きがなく人間関係の希薄な現代社会とでは落差が激しすぎる」とした上で、「彼らは貧しくとも誠実で助け合いの精神が生きていた少年時代の中国を懐かしんでいる。これがブームの大きな原因の1つだ」と指摘した。(翻訳・編集/NN)

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