Record China 2010年8月9日(月) 20時10分
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9日、「高額の報酬がもらえる」との誘いに乗って就労目的でリビアに向かった中国人作業員105人が連名で、中国国内の報道機関に対して現地での劣悪な生活を暴露し、「どうか助けてほしい」と訴えたことが分かった。写真は中国の建設作業員。
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2010年5月末、「高額の報酬がもらえる」との誘いに乗って就労目的でリビアに向かった中国人作業員105人が連名で、中国国内の報道機関に対して現地での劣悪な生活を暴露し、「どうか助けてほしい」と訴えた。環球時報が8月9日付でこれを報道した。
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広西チワン族自治区の建設会社が「月給5000元(約6万3000円)」として作業員を募ったのは今年5月のこと。喜び勇んで応募した105人がリビアに向かったが、現地での過酷な環境に加え、当初約束していた報酬がもらえず、さらには違法就労の可能性も疑われるため、7月末になって中国紙・環球時報に窮状を投稿した。
投稿内容によると、彼らは観光ビザで入国したことから、リビアでの正式な就労許可を得ていない疑いが濃厚で、報酬も月1000元(約1万3000円)しか受け取っていない。事前に交わした雇用契約書は早々に没収されたうえ、出国前には保証金として1万4000元(約17万7000円)を強制的に納めさせられた。「これでは家族への仕送りもできない」と嘆くが、それ以上に深刻なのは現地の劣悪な就労環境。与えられる食事は栄養価が低く毎日同じものばかりで、飲み水に至っては汚水しか提供されない。当然、多くの作業員が体調を崩すわけだが、医療機関は受診させてもらえない。しかし、事あるごとに「内部事情を外に漏らしてはならない」「なんだったら牢屋にぶちこむからな」と脅され、泣く泣く耐えてきたという。
一度、意を決してストを敢行するが、主導者2人が現地警察に2日間拘留されるという結果に終わった。言葉が通じないため、彼らの言い分は警察には届かない。また、大勢で電話代を募り、現地の中国大使館に訴えるが「事情は国内に報告します」と言ったきりなしのつぶて。業を煮やして中国商務部や中国国内の労働機関、果ては110番までを頼ってみるが、いずれも「職務範囲外」として取り合ってもらえない。彼らが最後に望みを託したのが報道機関だった。
環球時報の記者が中国在リビア大使館に問い合わせると、彼らは事情については理解していたものの「あくまで一企業内の紛糾事項であり、願わくば彼ら自身の話し合いを通じて解決していただきたい」と、協力的な姿勢は見られなかった。
現在、リビア国内には中国人建設作業員1000人が滞在していると言われている。(翻訳・編集/愛玉)
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