中国、大洪水で農作物の生産量が激減=物価上昇率3%以下への抑止は困難?―米メディア

Record China    2010年8月4日(水) 15時41分

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3日、1998年以来最大の洪水被害に見舞われた中国では今年、米や綿花、豚肉の生産量が激減。これにより中国国内の物価は軒並み上昇すると米メディアは予想している。写真は今月1日に中国吉林省で発生した洪水被害の様子。

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2010年8月3日、米ブルームバーグ社は1998年以来の大洪水に見舞われている中国について、農産物の収穫量激減により今後の国内物価は上昇すると予測。同日付の環球網がこれを伝えた。

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深刻な洪水被害により米や綿花、豚肉の生産量は激減すると予想され、物価上昇率を3%以下に抑えようとする中国政府の努力に水を差す形に。金融経営コンサルタント会社・上海JCIの李強(リー・チアン)社長は2日、「我々の試算では、この水害で水稲は5〜7%の減産、綿花は5〜10%の減産になる見込み。もし政府が何の対策も採らなければ、農作物の減産は経済を圧迫することになるだろう」と発言。

報道によれば、中国は世界総生産量の3分の1近い米や綿花を生産。豚肉は世界総生産量の半分を占めている。生産量の減少は全世界の物価上昇を引き起こすことになる。今年6月30日以来、シカゴの米価格は15%上昇。ニューヨークの綿花価格はこの1年で26%上昇している。洪水は中国国内の物価上昇の原因ともなるだろう。中国国元証券のアナリストも「1998年の大洪水では、その半年後に穀物物価が16%も上昇。これは歴史が証明している」と指摘している。(翻訳・編集/本郷)

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