<レコチャ広場>中国文化は分刻みで失われている=人気作家が保護を訴える

Record China    2010年7月28日(水) 11時49分

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26日、中国人作家・馮驥才氏は「中国文化は分刻みで失われている」と題した記事を発表した。写真は都市開発のため取り壊された北京中心部の昔ながらの街並み。

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2010年7月26日、作家・馮驥才(フォン・ジーツァイ)氏は「中国文化は分刻みで失われている」と題した記事を中国のブログサイト・新浪博客に掲載した。

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香港で25日に開かれたブックフェアに参加した馮氏は、香港城市大学中国文化センターの鄭培凱(ジョン・ペイカイ)主任と対談を行った。テーマは文化遺産を大切にしない現代人について。馮氏は「中国の文化は凄まじい速さで消えている。その速さは分刻みだ」と述べ、保護を訴えた。

中国本土で文化の保護活動を行っている馮氏は、「本土の人々は自分たちの文化に関心がない。これが最大の問題だ」と話す。例えば、江蘇省や浙江省には価値の高い骨董品がたくさんあったが、不正なルートで流出したものも多いという。馮氏は香港で本土から流出した貴重な骨董品を数多く発見したと述べ、「本土のコレクターが1点ずつ買い戻していくべきだ」と訴えた。

また、鄭氏は、フランス人が6年前から広西チワン族自治区や貴州省で少数民族の民族衣装を収集し、フランスに持ち帰っていると指摘。その上、「今後中国人が少数民族の民族衣装を見たければフランスに来るしかない」とまで言っているという。馮氏は「現地政府は事が起きてからようやく保護活動に乗り出すが、それでは遅い」とため息をついた。

馮氏によると、唯一の救いは「90後」(90年代生まれ)の女性2人が対談を聞きに来ていたこと。馮氏は、今まさに壊されようとしている昔ながらの街並みを「実際に目で見て確かめて」と訴え、さらに多くの若者に関心を持って欲しいと話した。(翻訳・編集/NN)

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