Record China 2010年7月30日(金) 11時46分
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25日、中国人ブロガー、余豊慧氏は「富豪の平均年齢が最も低いのは中国が成熟していないことの表れ」と題した記事を中国のブログサイトに掲載した。写真は個人の島を所有していることで有名な深セン海明珠投資有限公司の王樹春董事長。
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2010年7月25日、中国人ブロガー、余豊慧(ユー・フォンホイ)氏は「富豪の平均年齢が最も低いのは中国が成熟していないことの表れ」と題した記事を中国のブログサイト・新浪博客に掲載した。以下はその概略。
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香港上海銀行(HSBC)が14日に発表したアジア太平洋地域の富豪に関する調査結果によると、中国本土の富豪の平均年齢はわずか36歳で最も低かった。これは中国本土にそれだけ発展のチャンスが多く、若い人に活力があることを表していると言えるだろう。だが、その反面、中国にはそれだけ成熟していない部分も存在すると筆者は考える。
中国では現在、株や不動産から野菜や大豆などの農作物まで、凄まじい投機ブームが起きている。だが、海外生活の長い知り合いに言わせれば、欧米では株や不動産の投機で一夜にして大金持ちになるなどあり得ない話。先進資本主義国の市場は非常に成熟しており、ジェットコースターのような山あり谷ありは起こらない。「一発当ててやろう」などと考えて投機に走っても成功する確率はごくわずかで、専門的な知識がなければとても太刀打ちできない。中国のように高校生から年金生活のお年寄りまで気軽に参入できるような世界ではないのだ。
香港、シンガポール、台湾はアジアの中でも市場経済が比較的発達した地域で、富豪の平均年齢も40歳を超えていた。欧米や日本の平均年齢はさらに高い。こうした結果は、これら地域の市場の仕組みが健全で、制度が整備されていることを意味している。「一発当てる」余地はなく、努力と才覚が伴わなければ富は築けない。そのため、40歳未満で富豪になる人もごくわずかなのだ。
富豪の平均年齢が低いことは決して良いことではない。若い人に「投機はもうかる」と思わせ、地に足のついた努力で富を得ようとする考えを摘み取る恐れがあるからだ。こうした風潮は社会に良い影響を与えないだろう。40歳までは謙虚に経験を積む年齢。40歳を過ぎてからゆっくりと成功を収め、富を得れば良いと思う。その方が社会や国家、家庭に対してだけでなく、自分自身の気持ちも落ち着くのではないか。(翻訳・編集/NN)
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