「次の上海」、それは重慶だ=内需主導、かつ沿岸部から遠く、外資の参入は困難―米誌

Record China    2010年7月20日(火) 7時21分

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2010年7月12日、米誌ニューズウィーク・ウェブサイトは記事「中国人のための中国」を掲載した。同記事は中国経済は今後、西部地区に重心を移し、内需主導型の成長に移行すると予想している。写真は重慶市。

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2010年7月12日、米誌ニューズウィーク・ウェブサイトは記事「中国人のための中国」を掲載した。17日、環球時報が伝えた。以下はその抄訳。

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現在、中国経済の未来を最もよく代表する都市があるとするならば、それは西部地区の大都市・重慶だろう。この街は驚くほど外国人が少ない。先日、開催されたある貿易展示会では、高成長を続ける重慶にビジネスチャンスを求める企業が多数集まったが、売り手も買い手もほとんどが中国人だった。

この情景こそ中国の新たな成長の道筋を指し示すものだ。外国ではなく、中国企業と中国の需要により成長は支えられる。また成長の中心も東部沿海地区ではなく、広大な西部に移る。中国のエコノミストも海外のエコノミストも不動産バブルの恐れがある輸出主導型の沿海地区の先行きを懸念しているが、西部については楽観視している。西部地区では高成長と政府の優遇政策に支えられて、おそらくは消費ブームが湧き起こることだろう。

西部地区の1人当たり自動車保有台数、エアコン台数は東部地区の半数。成長の余地は大きく、外資企業の垂涎の的となっている。だが、この地でチャンスをつかむのは中国人であり、外国人ではないだろう。

改革開放後の東部沿海地区の発展には、外資の技術と資本が欠かせなかった。しかし今や中国はその条件を備えている。西部地区でのビジネス経験の少なさ、輸送コストの高さから外資企業の参入はきわめて困難だ。文化的、地理的に中国本土と近いシンガポール、台湾、韓国も進出に躍起になっており、現地企業はそれらとパートナーシップを結ぶことになる。中国株式市場の専門家であるフレーザー・ハウイー氏は、輸送コストなどの条件がなぜ上海が2000マイル離れた内陸ではなく、沿海部にあるのかの適切な説明だと分析した。だが、私たちは「次の上海」が恐らく内陸から現れるであろうことを確信している。(翻訳・編集/KT)

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