<続報>本当は1か月以上事故隠していた!?汚染流出事故に新たな疑惑―中国

Record China    2010年7月16日(金) 11時49分

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15日、時代週報は記事「汚染隠し38日=中国版BP漏出事故に直面した紫金鉱業」を掲載した。事故隠しの影響は大きく、漁業や健康被害の賠償は紫金鉱業に重くのしかかるものとみられている。

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2010年7月15日、時代週報は記事「汚染隠し38日=中国版BP漏出事故に直面した紫金鉱業」を掲載した。

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12日、中国最大の黄金生産企業・紫金鉱業は同社所有の鉱山で起きた金属を含有した汚水流出事故について正式に発表した。3日、大雨の後、汚水が河川とダム湖に流れ出し、約190kgもの魚が大量死する事故となったという。汚水の漏出から9日間も経ってからの発表に事故隠しではないかとの疑惑が浮上している。

時代週刊の調査によると、近隣の養殖業者は河川の汚染はもっと早い時期から起きていたという。6月5日から養殖網の魚の大量死がたびたびあった。特に6月21〜24日がひどかったという。養殖業者は紫金鉱業の事故隠しは9日間ではなく、6月5日からの38日間だと考えている。紫金鉱業の陳景河(チェン・ジンホー)理事長に確認したが、「絶対にありえない」と否定している。

今年4月、英石油大手・BPのメキシコ湾海底油田で流出事故が発生。日に600万ドル(約5億2400万円)の損失を計上する大惨事となった。株価は34%下落し、破産や売却のうわさが流れている。鉱山の汚染事故は、紫金鉱業にとってのメキシコ湾となりかねない。

12日、紫金鉱業の株取引は一時停止となった。13日、株価はA株で3.68%、H株で12.19%の急落を記録している。漁民への賠償金だけで2000万元(約2億5800万円)が必要で、今後も多額の支出が予想される。香港の著名経済記者・羅綺萍(ルオ・チーピン)氏は、もし紫金鉱業が外国企業だったらとっくに倒産しているだろうと指摘した。飲料水の汚染によって生じた後遺症の補償は、3世代にわたり必要になる可能性もあるという。(翻訳・編集/KT)

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