公開裁判を実施した公安に非難ごうごう―広東省深セン市

2006年12月7日、香港のマスメディア数社の報道によると、中華全国婦女連合会は、広東（かんとん）省深セン市が売春、買春などの容疑で逮捕した100人を公開判決に処した件につき、12月1日に中国公安部に抗議を行ったという。

この公開裁判は11月29日の午後、深セン市福田区の公安局が実施したもので、当時3週間のうちに逮捕した売春、買春などの犯罪容疑者100人に判決を言い渡した。100人のうち男性は60人、女性は40人。裁判を見に訪れた数千人の市民の前で、裁判官は1人1人の名前や出身地などを読み上げ、それぞれに対して15日間の拘留という判決を言い渡した。容疑者のうちには香港出身者が11人含まれていた。

この公開裁判に対して香港のマスメディアは、このような方法は文革時代のやり方と一緒で、極めて非科学的だと厳しく批判した。香港の情報筋によると、中国公安部はすでに深セン市の公安局に事情を説明し、担当者の責任を追求するよう求めているという。