Record China 2010年6月10日(木) 12時47分
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9日、華字紙・日本新華僑報の蒋豊編集長は「なぜ日本にはリニアが普及しないのか」と題した記事を中国のブログサイトに発表した。写真は愛知万博のJR東海超電導リニア館でお披露目された世界最高時速581キロを達成した超伝導リニアMLX01-1。
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2010年6月9日、華字紙・日本新華僑報の蒋豊(ジアン・フォン)編集長は「なぜ日本にはリニアが普及しないのか」と題した記事を中国のブログサイトに発表した。以下はその概略。
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1964年は日本人にとって忘れがたい年だ。東京五輪の開催とともに東京―大阪間に東海道新幹線が開通したのである。それまで丸1日要していた東京―大阪間がわずか3時間で結ばれるようになった。だが、実はこれと並行して時速500キロのリニアモーターカーの研究開発が水面下で進められていたのである。東京―大阪間を1時間の距離に縮め、名古屋をはさんで世界最大の「経済都市圏」を形成するというものだ。
日本のリニア計画は早くも62年から始まった。その10年後には200メートルの試験走行に成功。77年には宮崎県に実験線を建設、79年には無人で時速517キロを記録、03年には有人で時速581キロという世界記録を達成。05年の愛知万博では皇太子殿下を始め、10万人が試乗した。
だが、技術的な条件は整ったものの、肝心の線路建設が進まない。「失われた20年」の日本にとって、建設費7.7兆円〜9.2兆円、車両費6000億円〜7000億円はかなりの負担だ。住民の立ち退き問題も複雑化している。資本主義の日本は中国と違い、政府の鶴の一声で大きな事業を成し遂げることはできないのだ。
どうやら日本のリニアが実用化するまでには、まだまだ長い道のりが必要のようだ。JR東海は2025年までの開業を発表している。また、これと同時にリニアの輸出にも力を入れるようだが、日本で実用化されていないものを買う国が果たしてあるのだろうか?だが、それだけ日本が投資回収に焦っているということなのだろう。(翻訳・編集/NN)
●蒋豊(ジアン・フォン)
25年以上にわたってメディアの仕事に携わる。99年創刊で年間発行部数324万部を誇る日本の中国語紙・日本新華僑報編集長。
※本記事は筆者の承諾を得て掲載したものです。
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