2010年6月7日、中国財政部の関係者は「両高（エネルギー高消費、高汚染）」と認定された製品に対して、輸出還付税率の引き下げ輸出を規制する方針であることを明らかにした。生産能力の過剰問題に対応するための政策。価格低迷などで苦境の中国鉄鋼業界にとって、弱り目にたたり目となりそうだ。中国の各メディアが伝えた。

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影響が最も多いのは鉄鋼業界で、最大手、宝鋼の関係者は「川上では鉄鉱石が大幅に値上がりする一方、川下では需要が縮小している。国内の各メーカーは、いずれも低利益体質。輸出規制策が導入されると、一層厳しい状況に置かれる」と話している。

宝鋼がこのほど発表した7月の出荷価格は、今年初めてのマイナス。関係者は「鋼材市場の低迷は短期的には改善しない」と述べた。

税関の統計データによれば、鋼材は今年1−4月の輸出量が前年同期比98．8％増の1302万トンだったが、輸出価格は1トンあたり32．88％の767．69米ドルに低下した。（翻訳・編集/東亜通信）