病院での受診が困難な中国で、根拠薄弱な民間療法・健康法が流行―台湾紙

Record China    2010年6月4日(金) 11時18分

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5月30日、中国で根拠の乏しい民間療法や健康法が流行しているという。写真は食事療法などの本。

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2010年5月30日、台湾紙・聯合報によると、人が多すぎて病院で診察を受けることさえ困難、医療費が高すぎるなどの問題が深刻な中国で、根拠の乏しい民間療法や健康法が流行している。6月1日付で新華網が伝えた。

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「緑豆スープは養生の王道?」「ドジョウの踊り食いはあらゆる病気に効果がある?」――記事はこうした例を挙げ、「中国ではさまざまな民間療法・健康法が流行し、多くの市民が実行している」と紹介する。

専門家は、中国では国民が医療システムに反感を持ち失望しているため、こうした根拠の乏しい民間療法が流行していると指摘、「医者にかかるよりも自ら養生」と題した本が流行しているのもこうした心理を証明しているからであると説明する。

また、中国人の健康問題に長年注目してきたマスコミ関係者は「張悟本(ジャン・ウーベン)事件(*)はたまたまタイミングよく時流に乗ったに過ぎない」とし、「過去にもニワトリの血を注射したり、気功が流行ったりした。ただし、民間で流行した養生方法の多くは科学的根拠に乏しい」と指摘している。

(*)編集者注:「張悟本事件」とは……中国食事療法の第一人者、張悟本氏が自著「食べてかかった病気は食べて治す」の中で、「緑豆はすべての病気に効く」と主張。今年2月に地方のテレビ番組に出演したところ、緑豆の市場価格が高沸するほどの人気に。しかし、専門家がその科学的根拠に疑問を呈するとともに、張氏が医学関係の身分詐称をしていたことが判明。番組も終了に追い込まれた。(翻訳・編集/HA)

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