大学の数ばかり増やす中国、「一流大学」の本質理解していない―香港英字紙

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13日、香港紙が「お金で愛情や幸福が買えないのと同様に、一流大学もお金で買うことはできない」と報じた。写真は江沢民前国家主席など多数の著名人を輩出した名門・上海交通大学。

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2010年5月13日、香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストは「お金で愛情や幸福が買えないのと同様に、一流大学もお金で買うことはできない」と報じた。中国は多額の投資により優れた施設や設備を整えつつあるが、それだけでは「一流大学」にはなれない。環球時報が16日付で報じた。

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記事は「アジアにおける多くの新興国、とくに中国は効率的な資源の分配や投資が行われていない」と指摘。米の外交国際政治専門誌「フォーリン・アフェアーズ」最新刊に掲載された米イェール大学学長の記事を引用し、中国は多額の投資を通じて過去10年間で国内の大学数を倍以上に増やし、学生数は5倍にまで達したが、「これらは単に数量の上でのことだ」とし、「一流大学になるには長い年月をかけ、教授陣や設備面の充実など多面的に努力する必要がある」と指摘した。

また、中国の指導者層は中国の大学をイェール大学のような水準へと成長させることを望んでいるが、「高等教育機関を経済発展の原動力と位置づけ、教育・研究の場としての本質的な意味をよく理解していない」と指摘した。中国の大学には複合領域という視点や、批判精神などをはじめとする学生の自主的思考の育成が欠けているばかりか、教授らは競争社会の学術界を生き抜くことに必死で、実際の授業は助教授任せという現状を打破し、発表論文の件数だけでなく、その内容や質を追究し、また学生らの学問への欲求を忘れるべきではないとした。(翻訳・編集/岡田)



   

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