Record China 2010年5月6日(木) 22時5分
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2010年5月4日、中国広播網は、記事「息子を訪ねた母親=帰途の交通費をもらうのは忍びないと18日間歩いて帰宅」を掲載した。息子に会うため初めて故郷を離れた沈さん、その帰途はとてつもなく長いものとなった。写真は重慶市。
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2010年5月4日、中国広播網は、記事「息子を訪ねた母親=帰途の交通費をもらうのは忍びないと18日間歩いて帰宅」を掲載した。
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4月初頭、52歳となる沈孝蓮(シェン・シャオリエン)さんは重慶市●陵区(●はさんずいに倍の右)から重慶市市街地に住む息子を訪ねた。沈さんにとって初めてとなる故郷を離れての旅だった。息子と一緒に住んで数日、都市の生活費の高さに沈さんは驚いた。街の食事代一食分は、田舎での生活費数日分に相当する。これ以上、息子に迷惑をかけてはいけない。そう思った沈さんは早々に故郷へ戻ることにした。
沈さんの息子はゴミ拾いの仕事でどうにか生計を立てている。もちろん暮らしは楽ではない。沈さんは息子に「帰りの交通費は持っているから」とウソをついた。バスターミナルまで送られるとウソがばれてしまう。息子が働きに出たすきにそっと家を出た。
故郷までは車で1時間の距離。高速道路沿いに2、3日も歩けばたどりつくだろうと沈さんは考えていた。しかし苦難は重なるもの。道に迷い、旅路は18日間にも及んだという。食事をするお金も残っていなかったので、行く先々でおかゆなどを恵んでもらい、食べつないでいた。
5月2日、●陵区から10キロほど離れた高速道路で、重慶市高速道路取締隊の隊員は沈さんを見かけた。18日間歩き続けたため、靴もぼろぼろで足の指が見えている。疲れきっていたが、1人で留守の家を守る夫のことを思って少しでも早く帰ろうと頑張っていたという。話を聞いた隊員はこの18日間の苦労を知った。
沈さんは息子の電話番号を覚えていなかったうえ、故郷の家には電話がない。家族と連絡がつかないため、取締隊は車で沈さんを実家近くまで送った。そして交通費を渡し、早く家に帰りなさいと勧めたという。(翻訳・編集/KT)
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