2010年4月19日、「宝くじが当たったら……」などと都合のいい空想は誰でも一度は経験があるのではないだろうか。しかし中国で起きた事件は文字通りケタが違う。山東省済南市に住む王さんは、銀行残高を見て仰天した。なんと1兆5700億円もの金が口座にあったのだ。斉魯晩報が伝えた。

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16日夜、王さんは銀行のATMで振り込みをした。その後、通知を見てびっくり仰天。なんと銀行残高が1152億元（約1兆5700億円）に増えているではないか。一瞬にして億万長者となった王さんだが全く喜べなかった。「なんとかして自分の身の潔白を証明しなければならない。」その一念で、ATM備え付けの緊急電話を使い慌てて事情を訴えた。

王さんの心配もまったくの杞憂とは言えない。2007年12月、広東省広州市で起きた事件はよく知られている。許さんが口座から1000元（約1万3600円）を引き出したところ、通帳にはわずか1元（約13．6円）の引き出しとしか記載されていなかった。これ幸いと19万3000元（約263万円）もの大金を引き出した許さんだが、1年以上にわたる逃亡生活の末に逮捕され、無期懲役の判決を受けた。

「中国一の大富豪だな」「今度からはボディガードをつけたほうがいい」などと同僚に冷やかされている王さん。ただ決して笑い事ではなかったようだ。「システム管理を強化して、利用客に与える危害を減らして欲しい」と訴えていた。（翻訳・編集/KT）