中国自動車メーカー、今年は海外から国内のM&Aに方向転換か―米紙

Record China    2010年4月23日(金) 8時59分

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20日、米紙は、昨年は海外への事業拡大に力を注いできた中国の自動車メーカーが今年は方向を一変させ、国内企業の合併が加速する見通しだと報じた。写真は中国の自動車大手・奇瑞汽車の製造工場。

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2010年4月20日、米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは、昨年は海外への事業拡大に力を注いできた中国の自動車メーカーが今年は方向を一変させ、国内企業の合併が加速する見通しだと報じた。

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米コンサルティング会社、アリックスパートナーズは、中国の自動車メーカーとサプライヤー計50社を対象にアンケートを実施。その結果、中国の自動車販売台数は向こう5年間、年20%の成長率を維持すると予測されていることが分かった。成長を維持するため、今後は国内市場に目を向け、技術レベルやアフターサービス、内部管理を充実させていくという。

同社によると、中国の自動車業界は小企業が分散している構造となっており、上位5メーカーのシェアはわずか50%。日本の87%、米国の65%と比べ、かなり低い割合にとどまっている。また、中国の国内メーカーの市場シェアは32%だが、これに比べ、日本は94%、韓国は73%、ドイツ、フランス、米国も50%を超えている。

中国国内メーカーの中で最大のシェアを誇るチェリー(奇瑞)はわずか5.5%。別の大手メーカー、比亜迪BYD)は06年の1.4%から09年は5.1%に増えた。中国市場における主導的な地位は、今のところ海外メーカーが占めている。例えば、ドイツ・フォルクスワーゲンの合弁2社は計16%、韓国・ヒュンダイ(現代)は10%、米ゼネラル・モーターズ(GM)は9%を占めている。

調査の結果、中国自動車メーカーの幹部は海外メーカー主導の現在の構造は今後も続くと見ており、中国メーカーの市場シェアは15年になっても37%にとどまるとの見方を示していることも分かった。

同社が昨年行ったアンケートでは、中国自動車メーカーの多くは海外での企業買収・合併(M&A)を発展戦略の優先事項に挙げていたが、今年は政府が業界統合を奨励する政策を打ち出し、12年までに主要メーカーを現在の14社から10社に減らす計画も発表したことから、今後は国内企業間の買収・合併が増加するものと見られている。(翻訳・編集/NN)

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