自動車部品メーカーの利益率、世界平均の2倍―中国

Record China    2010年4月18日(日) 18時28分

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14日、米経営コンサルティング企業・アリックスパートナーズが発表したデータによると、中国の自動車部品メーカーの09年の利益率は前年比約2倍となり、世界最高を示したことが分かった。写真は09年9月の中国国際自動車部品博覧会(CIAPE)。

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2010年4月14日、米経営コンサルティング企業・アリックスパートナーズ(AlixPartners)が発表したデータによると、中国の自動車部品メーカーの09年の利益率は前年比約2倍となり、世界最高を示したことが分かった。15日付で第一財経日報が伝えた。

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データは、同社が今年1〜3月にかけて中国国内の自動車部品主要メーカー50社を対象に行った調査を基にまとめたもの。それによると、09年における世界の自動車市場は金融危機の影響を受けて縮小したものの、中国市場は大きく伸び、部品メーカーの供給不足を引き起こした。また、鋼材、銅、ゴムなどの原材料価格は歴史的な高値水準にあったが、中国の廉価な人件費がこれらを相殺し、国内部品メーカーの利益率を世界平均の約2倍となる8〜10%以上のレベルに保つことを可能にした。

一方、完成車メーカーの09年の利益率は平均6〜8%で、部品メーカーが約2ポイント上回っている。2010〜11年にかけてもこうした傾向が続き、部品メーカーの利益率は一段と高くなると予想されている。

また、中国国内の自動車部品業界では、09年以降M&A(企業の合併・買収)が盛んに行われるようになり、中国大手エンジンメーカーのウェイチャイ・パワーが仏モトール・ボードアン(Moteurs Baudouin SA)を、国内最大手自動車部品メーカーの万向集団が子会社を通じ、米ドライブソル・ワールドワイド(Drivesol Worldwide)をそれぞれ買収した。中国政府主導では、大手自動車部品メーカー・京西重工によって米デルファイ(Delphi)のブレーキおよびサスペンション事業の買収などが行われた。関係者は、こうした傾向は今年から来年にかけてさらに増加すると見ており、部品メーカー関係者の40%が「自社で今後M&Aの計画がある」と表明している。

しかし、中国国内の自動車市場全体が好調で国内部品メーカーの業績も良好という現状下、大部分の部品メーカーは、政府主導の仲介なしでは企業売却を考慮する可能性は低いと予想される。このためアリックスパートナーズは「中国の部品メーカーは国外企業の買収に的を絞るべきである」と指摘している。(翻訳・編集/HA)

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