Record China 2006年6月16日(金) 7時50分
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大興安嶺の奥地に住むオロチョン族。昔は狩猟民族として知られていたが、現在は放牧を生業とし、森林と野生動物の保護者となっている。
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◆人口/
【その他の写真】
人口は8196人。
◆地域/
内蒙古自治区と黒竜江省の接するところにある大小興安嶺、特に内蒙古自治区フルンベル盟オロチョン族自治旗に住んでいる。
◆言語/
オロチョン族の言葉を使用し、この言葉はアルタイ語系、満州・ツングース語派、ツングース語に属する。 この民族は文字を持っておらず、公用語は中国語。
◆宗教/
オロチョン族の人々はシャーマニズムを信奉。自然界の事物を崇拝し、万物には魂があると信じている。祖先崇拝が盛んに行なわれている。
◆歴史/
「オロチョン」は、この民族の人たちが自分たちでそう称しているものであり、「連峰の上に住む人たち」あるいは「トナカイを飼育している人たち」という意味である。 この呼称は清朝初期の史料の中に記録が残っている。オロチョン族の人々は長期にわたって狩猟を主な生活の糧とし、採集と魚をとることは補助的なものとしてきた。オロチョン族は1940年代まで、原始共同体の残存を保つ狩猟民族であった。男子は騎手、射手の優れた技術を持ち、野獣の習性と生態の法則に熟知し、豊富な狩猟経験を持っていた。獲物は部族内で平均的に割り当て、一部の原始社会の共同消費と平均割当の習慣を保持し、老人・虚弱者・負傷者・身障者は1人前の分配に預かるだけではなく、更に少し多くもらえることになっていた。現在、オロチョン族は定住の生活を実現し、狩猟をやめて放牧業を主な生活の糧にしている。
◆文化/
オロチョン族の人々は頭の回転が速く、手も器用で、シラカバの木の皮を利用して美しい手芸品〜衣服、靴、かご、桶、箱〜や、またカバノキの皮を張った小さくて精巧な船を巧みに作る。
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