深刻化するごみ問題、悪臭対策に芳香剤噴霧器100台設置へ―北京市

Record China    2010年4月4日(日) 9時12分

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2日、北京市がごみ処理場の悪臭対策として芳香剤噴霧器100台を設置すると伝えられた。写真は同市内のごみ回収業者。

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2010年4月2日、環球時報によると、3月28日付のカタール英字紙ガルフ・タイムズは、北京市がごみ処理場の悪臭対策として芳香剤噴霧器100台を設置すると伝えた。

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記事によると、巨大な芳香剤噴霧器は5月に北京市のごみ埋立場に設置される。この芳香剤噴霧器はドイツとイタリアの技術を利用して中国企業が生産したもので、高圧風によって毎分数十リットルの芳香剤を散布する能力を持っているという。

ごみ対策の一環としてこうした措置を講じざるを得ないほど北京市は深刻な状況に置かれている。人口1700万人を有する同市では、毎日1万8000tのごみが出され、ごみ処理能力を遥かに超えている。しかも毎年8%の割合で増加し続けており、同市のごみ埋立場と処理場は4年以内にいずれも満杯になると予想されている。

現在、同市で出されるごみのうち、リサイクルされるのは約4%、焼却処理されるのは2%に過ぎず、残りはすべて埋められており、その用地は33万3000平方メートルにも達している。あるカメラマンは「北京周辺にごみ埋立場は合法・非合法を含めて200か所以上あるが、ほとんどが都心と郊外との接点になる地区に設置されており、高級建築物や店舗の立ち並ぶ場所にある」と語り、土地の有効利用や環境汚染の観点から見ても問題が大きいと指摘する。

その他の都市でも状況は北京市と似たり寄ったりで、各都市の環境部門はごみの焼却によってこの難局を乗り越えようとしている。そのため政府は、06〜10年にごみ焼却炉を82炉建設する計画を立てたが、各地で住民の強い反対にあっている。政府が「安全」と保証しても、多くの住民が焼却設備の安全性や環境汚染問題に不安を抱いているという。(翻訳・編集/HA)

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