Record China 2010年3月31日(水) 5時48分
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30日、中国江蘇省常州市の江蘇延申生物科技が、営利目的で自社製ワクチンに異物を混入していたことが政府の調べで分かった。被害者は100万人に上るという。写真は09年7月、新型インフルエンザのワクチンを接種する同省泰州市の市民。
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2010年3月30日、中国江蘇省常州市の江蘇延申生物科技股〓有限公司が、営利目的で自社製ワクチンに異物を混入していたことが政府の調べで分かった。被害者は100万人に上るという。中国では、山西省でワクチン接種が原因で児童らに後遺障害などが発生する事件が起きたばかり。相次ぐワクチン禍は中国市民を震撼させている。香港紙・明報が伝えた。(〓は人べんに分)
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同社はこれまでにワクチンの生産を停止し、GMP(優良製造規格)証書も取り消された。また、韓剛君董事長ら経営層の7人に「粗悪薬物製造販売罪」で逮捕状が出されたという。
医薬品を監督する国家薬監局によると、同社はワクチンの製造過程で発見困難な異物を故意に混入。出荷時の検査では品質基準に達していたが、実際の効果は大幅に低下していた。
中国の大手乳製品メーカー、三鹿公司が有害物質のメラミンを粉ミルクに混ぜて出荷し、乳幼児に死者が出た事件と同じで、コスト削減により利益を増やすことが目的だったとみられる。
同社は常州市の代表的な企業で、韓剛君董事長は「優秀企業家」として表彰を受けた。2008年には狂犬病用のワクチン209万回分を出荷し、全国のシェアは11%、業界第4位。インフルエンザ用のワクチンでは4年連続で第1位。09年には新型インフルエンザ用ワクチン製造を許された企業6社のうち1つに含まれた。
ニューヨーク証券取引所上場のシムサー・ファーマシューティカル・グループは、同社株式の50.77%を所有する。これまでのところシ社と異物混入との関係を示す証拠はない。(翻訳・編集/東亜通信)
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