Record China 2010年4月1日(木) 5時27分
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28日、カナダではここ数年、中国に帰国する技術者が増加しており、「グループ起業」の傾向もみられるという。写真は山東省煙台市の開発区。
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2010年3月28日、カナダの華字紙・世界日報によると、カナダではここ数年、中国に帰国する技術者が増加している。中国新聞社が伝えた。
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カナダ中国科学技術協会の李志剛(リー・ジーガン)会長は、中国政府による優遇策の影響が大きいと指摘する。中国政府は米国やカナダなど海外在住の優秀な中国人技術者の帰国・起業を促す「千人計画」を発表し、上海、無錫、広州、深セン、アモイなどの沿海地区の地方政府も資金面から技術者の起業を支えるという政策を打ち出している。
こうした取り組みの例として、中国教育部と広州科学技術交流協会が行っている中国留学生による起業フェスティバル「春暉杯」がある。昨年はカナダ在住の王政(ワン・ジョン)氏と王小斐(ワン・シャオフェイ)氏が優勝。前者はアニメーション産業について、後者は情報の遠隔操作技術による受賞だった。結果、王政氏は無錫で政府の支援のもと起業する機会を与えられ、王小斐氏は母校の清華大学で研究に取り組む機会を与えられた。
李会長によると、カナダで起業するには300万カナダドルは必要。それに比べ、中国では資金や土地、税務などの面で各種優遇策があるため、50万〜100万カナダドルで済む。また、以前は煩雑極まりなかった起業のための行政手続も、沿海部を中心に簡素化された。このため、帰国者数は近年ピークを迎えている。以前は起業といえば個人戦だったが、現在は帰国者がそれぞれ研究開発や管理など得意分野で協力し合う傾向があり、起業が成功する確率が上がっているという。(翻訳・編集/小坂)
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