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19日、環球時報は、コラム「世界強国に向かう中国の道に一流の軍隊は必要ない」を掲載した。軍事力で他国を威圧するのではなく、各国に協調と利益をもたらす新たなリーダーになるべきと提言している。写真は中国人民解放軍の演習。
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2010年3月19日、環球時報は、連雲港発展研究院の陳新文(チェン・シンウェン)院長のコラム「世界強国に向かう中国の道に一流の軍隊は必要ない」を掲載した。
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2010年1月、中国人民解放軍国防大学の劉明福(リウ・ミンフー)教授は著書『中国夢』を出版した。同書は、中国は世界最強の軍隊を持つべきで、米国と世界一の座を争うべきだと提唱している。これこそが21世紀における中国の大目標であり、もしできないと考えるならば、中国は落ちぶれた国として淘汰されると説いている。
この『中国夢』の主張に陳院長は強く反発している。その理由は3点。第一に「中国モデル」が軍事力で他を圧するということを意味するならば、決して望ましいモデルとは言えないこと。第二に国家のリソースは惜しむべきであり、米国を上回る軍事力を得るために浪費するべきではない。そして第三に未来は多極化の時代であり、中国が今の米国のような優位を獲得することはできないという点にある。
中国は将来、間違いなく世界の強国となり、それにより国際組織や国際秩序も変化することになる。しかし中国の役割は米国のように自国の利益を振りまわすことにはない。他国をリードして世界のさまざまな困難に立ち向かい、皆に利益をもたらすこと。中国はこうした新たな国際主義の指導者にならなければならない。(翻訳・編集/KT)
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