Record China 2010年3月9日(火) 19時2分
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8日、四川省甘孜チベット族自治州の寺院で1日、住民数千人が現地武装警察に対し抗議の座り込みを行っていたことが分かった。寺院ではチベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世の教えに従った毛皮製品の焼却運動が行われていたという。写真はチベット族の民族衣装。
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2010年3月8日、米ラジオ局・自由アジア放送(RFA)の報道によると、中国・四川省甘孜チベット族自治州の寺院で今月1日、住民数千人が現地武装警察に対し抗議の座り込みを行った。前日の28日はチベット暦の正月15日にあたる祭日で、寺院ではチベット仏教最高指導者ダライ・ラマ14世の教えに従った毛皮製品の焼却運動が行われていたという。
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先月28日は「チョトゥル・トゥーチェン(大神変の記念日)」と呼ばれるチベット仏教の祭礼が行われる日。これに絡んで四川省甘孜チベット族自治州のある寺院では3000人が集結し、チベットの民族衣装に使用される毛皮製品の焼却運動を行っていた。インド北部・ダラムサラに構えるチベット亡命政府の人民議会議員によると、これは06年1月にダライ・ラマ14世が「動物の肉や毛皮を売買したり闇取引をしたりといった行為がチベットではいまだに存在する。これが世界におけるチベット人の悪名を高めており、恥ずべき行為である」と非難したことを受けての運動で、およそ1000人が家財の毛皮製品を投じたという。
これが現地当局の目にとまり、武装警察による介入に発展した。ノルウェーのチベット独立派放送局・チベットの声によると、現在も30人の武装警察が寺に配備され、主導者の引き渡しを求めており、すでに2人の僧侶が拘束されている。これに対し、活動に参加していた地元住民らは座り込みを行って当局に抗議しているという。
自由アジア放送の記者が現地の宗教事務局に問い合わせたところ、抗議活動については「知らない」との回答だったが、現地の運送会社職員から「交通が遮断されており業務ができない状態」と、抗議活動が事実である証言を得た。
08年に発生した大規模なチベット暴動からまもなく2周年を迎える。チベット自治区ラサ市では、すでに当局による厳戒態勢が敷かれており、チベット人権民主化センターの情報によると、すでに500人が拘束されている。これを受けてインドのダラムサラでは今月5日に1000人が集結し、中国当局への抗議集会が開かれたという。(翻訳・編集/愛玉)
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