経済発展の恩恵・遠のく住宅購入の夢―中国

Record China    2010年2月22日(月) 7時51分

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17日、多くの中国人が経済発展と不動産価格の上昇の板ばさみに苦しんでいる。写真は深セン市の不動産。

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2010年2月17日、ロイターによると、多くの中国人が経済発展と不動産価格の上昇の板ばさみに苦しんでいる。19日、環球時報が伝えた。

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同記事によると、大部分の中国人は不動産取得を生活の安定とステータスの象徴とみているが、不動産価格の上昇によって、小さなマンションの購入というひかえめな願いまでも、一般市民にとって手の届かない夢になってしまっている。深セン市のタクシードライバー・張さんは28歳、働いていた電子工場が金融危機のあおりを受け倒産、生計を立てるため転職した。

張さんは深セン市の不動産価格が信じられない速度で上昇するのを横目で見ながら、「もう一生家は買えない」と嘆く。張さんの月収は6000元(約8万円)ほどで、それほど低くはない。しかし「3か月働いても買えるのは郊外の住宅の1平方メートル分」と自虐的に言う。彼も含めて中国人の多くが経済発展の受益者だが、同時に住宅購入がどんどん困難になることに焦りを覚えている。

1月の70都市の不動産価格は前年同月比で9.5%上がり、8か月連続で上昇を記録した。スタンダードチャータード銀行によると、09年には少なくとも7都市で1年以内に土地価格が2倍以上に跳ね上がったという。不動産バブルの崩壊を防ぐため、中国政府は通貨政策や住宅ローン政策の調整、固定資産税の導入などを考慮せざるを得ないだろうと専門家はみているが、中国経済の柱でありGDPの10%以上を占める不動産業界に対して強い規制を敷くことは難しい。(翻訳・編集/津野尾)

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