中国資本による南アジアでの港湾建設、隣国インドに不安広がる―米メディア

Record China    2010年2月19日(金) 14時30分

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15日、中国がスリランカやパキスタン、バングラデシュなどの南アジアで展開している港湾建設事業は、隣国インドの同地域に対する自然影響力を脅かす結果になっているという。資料写真。

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2010年2月15日、米紙ニューヨーク・タイムズは「中国による南アジアの港湾建設で困惑するインド」というタイトルで記事を掲載。現在、中国が南アジア各国で展開する港湾建設事業について隣国インドが大きな不安感を抱いていると伝えた。

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パキスタン(ダワダル港)やバングラデシュ(シットウェー港)、ミャンマー(チッタゴン港)で港湾建設事業に取り組み、ネパールでは鉄道建設を予定している中国は、現在スリランカ第2の大都市・ハンバントタで国際港の建設に取り組んでいる。こうした中国の動きに対し危機感をもって見つめているのは、南アジア自由貿易圏(加盟7か国)で中心的役割を担う大国インドだ。インド国家安全委員会のカンワル・シバル顧問は中国の南アジア進出について「あまりにも熱心であり、これらの地域におけるインドの自然影響力を意図的に打ち消そうとしている」と不快感をあらわに。

2004年のスマトラ沖地震で発生した大津波に襲われ壊滅的な被害をこうむったハンバントタ。スリランカ政府はインドや米国をはじめ世界各国に空港や港湾、鉄道の建設などの復興支援を求めたが、好条件を提示したのは中国だけだった。ラジャパクサ大統領によると、隣国インドには最初に支援要請を行ったが断られたという。

英メディアは中国のハンバントタ港建設を「海軍補給基地にするため」と報じたが、中国政府はこれをキッパリと否定。「中国は平和共存五原則に従いスリランカとの友好関係発展を目指している。中国企業による港湾建設は正常な商業行為だ」と反論している。(翻訳・編集/本郷)

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