Record China 2010年2月19日(金) 15時50分
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15日、中国は改革開放政策から20年で急速な発展を遂げたが、化学肥料の使用過多により農地の土壌に深刻な酸化が引き起こされている。
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2010年2月15日、米国営放送局ボイス・オブ・アメリカ (中国語版)によると、中国は改革開放政策から20年で急速な発展を遂げたが、その一方で環境への取り組みが立ち後れていることから、土壌や大気、水質など一連の環境問題が深刻化している。農地の土壌劣化も深刻だ。
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中国農業大学の張福鎖(ジャン・フースオ)教授の研究グループは1993年から中国各地の土壌調査を続け、化学肥料の使用過多によって農地の土壌に深刻な酸化現象が引き起こされていることをつきとめ、このほどアメリカの科学雑誌に論文を発表した。
例えば被害の深刻な湖南省では土壌が完全に酸性化し、もはや植物や作物が育たなくなっている。アルカリ性土壌だった北部一帯でも、pH値が急激かつ大幅に下降。これは自然現象ではあり得ないスピードで、その原因としては長期的に窒素肥料を使用したためだと張教授は指摘する。土壌のpH値が下降すると植物の根が育ちにくくなり、養分の吸収力が弱まる。虫害も発生し、それを抑制するためにさらに農薬を散布する。するとまた別の被害が発生する、との悪循環に陥る。また、土壌が酸化すると地中のカドミウムや鉛などの重金属が活性化し、現在のところ農作物による人体への被害は証明されていないものの、もしこれらが体内で中毒症状を引き起こせば、腎機能不全や骨粗しょう症、生殖機能異常などを引き起こすことになる。
張教授はこの問題に対し、政府による農業従事者への啓蒙や資金援助などの施策が重要と主張する。農業従事者らに窒素肥料の弊害を理解させるとともに、土壌回復に効果的な石灰散布を奨励し、その資金を援助することが良策としている。(翻訳・編集/岡田)
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