環境汚染すでにピークか、初の汚染源調査が終了―中国

Record China    2010年2月11日(木) 17時46分

拡大

9日、中国で2年余りの歳月をかけて行われてきた第1回全国汚染源調査が終了し、中国環境保護部、国家統計局、農業部が共同で公報を発表した。写真は山東省済南市の川に流れ込んだ廃水。

(1 / 3 枚)

2010年2月9日、中国で2年余りの歳月をかけて行われてきた第1回全国汚染源調査が終了し、中国環境保護部、国家統計局、農業部が共同で「第1回全国汚染源調査公報」を発表した。10日付で京華時報が伝えた。

その他の写真

同公報によると、窒素酸化物の排出量は自動車の排気ガスによるものが全体の30%を占め、都市の大気に大きな影響を与えている。また、農業分野の汚染では、家畜産業による汚染が突出していることが分かった。

中国環境保護部の張力軍(ジャン・リージュン)副部長は、中国の環境汚染状況について、「先進国の過去のデータでは、国民1人当たりのGDPが8000ドルのころに汚染がピークを迎え、その後改善に向かっている。中国の場合、先進国とは違った経済発展の道を歩んでいるため、国民1人当たりのGDPが3000ドルのころに汚染のピークを迎えるのではないか」との見方を示した。

08年の中国のGDPは30兆元(約390兆円)に達し、1人当たりのGDPはすでに3000ドルを超えている。張副部長の説によると中国の環境汚染はすでにピークに達している可能性もあるものの、中国政府は「十二五」期間(第12次5カ年計画、2011〜2015年)でも引き続き汚染物質の総量規制を実施していく方針を打ち出している。(翻訳・編集/HA)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携