国籍がない子どもたち=ベトナム人妻のその後―中国紙

Record China    2010年2月5日(金) 12時56分

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2010年2月、南方都市報は、中国に不法入国したベトナム人女性の子どもたちについて報じた。他の子どもたちと何ら変わりがないように見えるが、「国籍を持たない」非合法の身分に苦しんでいる。写真は中国・ベトナム国境の村。

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2010年2月、南方都市報は、中国に不法入国したベトナム人女性の子どもたちについて報じた。他の子どもたちと何ら変わりがないように見えるが、「国籍を持たない」非合法の身分に苦しんでいる。

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陳紅文(チェン・ホンウェン)が中国に不法入国してもう十数年が過ぎた。当初、労働者として働いていた陳は、後に中国人農民と結婚し一家をなした。こうした例は決して珍しいことではない。戦火に苦しんだベトナムでは一時期、男女比が3対5という異常な状態に陥り、多くの女性が他国に嫁いだ。海外向けの「嫁入り修行」まで行われたという。彼女たちの目的地の一つが中国だった。

広東省肇慶市徳慶県高良鎮江南村。同村には10人ものベトナム人女性が嫁入りした。夫が貧乏だと2人が逃げ出したほか、残る8人はみなこの地で暮らし、子どもを育てた。村では義務教育、医療保険、年金などで一切差別しない方針を貫いている。しかし、こうした「理解」があるのも村の範囲内のみであり、彼らが合法的な身分を得る可能性はほとんどない。地方政府も問題を認識しているが、国籍という国家に関する問題であるだけに対応する権限を持たないというのが実情だ。日に日に成長していく「無国籍」の子どもたち。彼らはいつか合法的な身分が得られる日が来るのを待ち望んでいる。(翻訳・編集/KT)

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