Record China 2010年2月5日(金) 19時17分
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2日、中国人民大学の張鳴教授は「中国の骨董ブームがもたらした墓の盗掘問題」と題した記事を中国のブログサイトに掲載した。写真は昨年12月、湖北省襄樊市公安局から同市文体局に引き渡された盗掘品。
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2010年2月2日、中国人民大学の張鳴(ジャン・ミン)教授は「中国の骨董ブームがもたらした墓の盗掘問題」と題した記事を中国のブログサイトに掲載した。以下はその概略。
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中国人の骨董好きは半端ではない。高級役人から庶民までほとんど誰もが骨董を集めている。お宝鑑定番組は高い視聴率を誇り、骨董関係の本は飛ぶように売れている。だが、こうしたブームが墓の盗掘者をのさばらせる直接の要因だ。「プロ」はもとより、庶民までもが一攫千金を狙って盗掘に手を出す。その数の多さに警察の取り締まりも追い付かない状態。大きな組織が警察を買収して堂々と行う場合もある。
中国では昔から王朝の変わり目には必ず大規模な盗掘が行われたものだが、現在の盗掘ブームはそれを上回るほどのすさまじさを見せている。取り締まりの緩い地域では完全な状態で残っているものは1つもないだろう。話題の曹操の墓も例外ではなく、ほとんどのお宝が比較的最近になって盗み出されている。地元政府は観光名所にしたいと張り切っているが、観光客が見るに値するものはほとんど残されていない。
盗掘品が香港や海外に密輸される場合も多いが、それらの多くは発掘場所さえはっきりせず、考古学者たちは頭を抱えている。中国の法律では密輸品の売買は禁止されているが、最近では政府部門まで買い戻しに走っていると聞く。だが、それで少しは中国考古学界の損失を取り戻せているのが現状だ。
盗掘という犯罪行為がここまで浸透し、貴重な文化財の流出がこれほど深刻であることに、驚きを隠せない。(翻訳・編集/NN)
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