Record China 2009年12月27日(日) 17時0分
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26日、湖北省武漢市と広東省広州市を結ぶ高速鉄道が開業した。世界最先端の鉄道に期待も高まるが、一方で料金は従来の2.5倍以上に跳ね上がるなど庶民の手には届かないとの批判も強い。写真は武漢・広州間高速鉄道。
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2009年12月26日、湖北省武漢市と広東省広州市を結ぶ高速鉄道が開業した。従来10時間半かかった旅程がわずか3時間に短縮されるとあって期待も高まっているが、一方で料金は従来の2.5倍以上に跳ね上がるなど庶民の手には届かないとの批判も強い。鳳凰ブログのあるエントリーは「世界最速の列車は出稼ぎ農民とはあまりにも遠い存在だ」と批判している。以下はその抄訳。
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高速鉄道の開通に私は諸手を挙げての大賛成で、旧正月の里帰りに早速利用しようと決めていたほどだ。ところが高速列車開通後には在来線の本数が大きく減らされることを知った。在来線の料金は200元(約2680円)、一方、高速鉄道の料金は2等車でも490元(約6560円)、1等車なら780元(約1万400円)と大きな開きがある。
ネットを見ると、高速列車の開通は中国が強大になったことの証であると喜ぶ声が多い。また料金が高くなったとしても年に一度の里帰りなのだから気にすることはないとの意見が多いようだ。たしかに中国人は裕福になりつつあり、都市のホワイトカラーや個人事業主、公務員にとって、大きな負担ではないのかもしれない。しかしこれまで在来線に乗ってきた底辺で働く出稼ぎ農民にとってはどうだろうか?
確かに中国は裕福になった。今や世界の強国だという。中国の発展はお金がある人にとっては本当に便利なものとなった。しかし考えて見れば、中国の1人当たりGDPは世界100位前後。すなわち大多数の若い出稼ぎ農民は第三世界の中でも貧しい国の水準での生活を強いられている。ところがそうした彼らが大都会・上海や世界最速の高速鉄道の側に住んでいるのだ。これで問題が起こらないはずがない。
特権と不公正な制度によって裕福になり、そして貧困に苦しむ人々について考えもしない人たちに伝えたいのが二つの物語だ。一つは「パンがなければお菓子を食べればいいじゃない」といったマリー・アントワネット。もう一つは中国のある皇帝。いずれも民の苦しみを理解せず、悲惨な末路をたどった。
私たちは高速鉄道に恨みを抱いている出稼ぎ農民たちのためになにか対策を採るべきだ。「従来線の切符はないなら、最も豪華で世界最速の列車に乗ればいいじゃない」などとは決して言うべきではない。(翻訳・編集/KT)
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